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その結果、ヴィッツが「日本カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞すれば、ヤリスは「欧州カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞するという、日欧市場でダブル受賞する栄誉につながった。
NBCはなぜ、ブレイクしたのか。
それはやはり、斬新なデザインにあった。
保守的と言われたトヨタにあって、思い切ったデザイン採用への伏線があったのである。
トヨタにはグローバルな研究・開発体制があり、デザイン・センターも日米欧に置いている。
NBCの開発デザインは社内コンペティションの形式をとり、結果として採用されたのが欧州デザインセンターに所属するギリシャ人デザイナーの案だった。
日本国内では、スターレットの後継車として若者層を吸引する役割が期待され、海外市場においても、トヨタが弱い欧州での拡販戦略車としての役割を求められた。
これが効を奏した。
しかし、そこに至るまでにはかなりの試行錯誤もあったという。
最初の段階ではコストを大幅に下げつつ、今の若者に受けるクルマという、文字通りニュー・ベーシック・カーに対するトップの要求はきつかった。
トヨタ開発陣にとっては、こうしたかってない要求と刺激と競争原理が最大の勉強となり、変革のきっかけにもなった。
かつてトヨタは、「おじん車のイメージが強い」とか、「トヨタのクルマは金太郎飴みたいに切り口が似ている」と揶揄されたのが嘘のように、トヨタは思い切ったクルマ作りでユーザーを刺激するようになった。
実際、トヨタの市場投入する新型車への意欲は、二○世紀の終わり頃から凄まじいものがある。
国内にはトヨタの販売チャネルが五つあり、他の自動車メーカーが販売チャネルを縮小していることもあってトヨタが目立つこともあるが、それでもトヨタが新型車攻勢で売れ行きを伸ばしているのは事実である。
たとえば、二○○○年度のトヨタの国内メーカー別販売シェア(新車登録台数)は断トツの四三・二%で、バブル期の一九八七年の過去最高シェアをあっさり塗り替えてしまった。
また、同年の車名別国内新車登録台数ランキングでは、「カローラ」「ヴィッツ」「エスティマ」などのトヨタ車がベスト3を独占し、ベスト6にはこの他にも「ファンカーゴ」「クラウン」「bB」などがランク入りした。
トヨタ車の強さは国内だけでなく、海外でも発揮されている。
世界最大の自動車市場である米国で「カムリ」は、一九九六年から二○○○年まで四年連続して「ベストセリング・カー」となっているほどである。
また、米国でのカムリの販売台数は、二○○一年三月で累計五○○万台を達成した。
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